人間の声のことを考える前に、
木管楽器でリードを使用する楽器で考えて見ましょう。
口に当てる部分には「リード」という振動する薄い板があり、
これが振動して音源となります。
薄い板を1枚使う「シングルリード」はサックスやクラリネットに当たります。
リードを2枚重ねる「ダブルリード」はオーボエ、ファゴットなどです。
そしてリードを使わず、
唄口(本体にある穴)に直接息を鳴らす「ノンリード」のフルート、
ピッコロがあります。
人間は喉の奥に「声帯」という2枚の粘膜が息の出口に存在します。
息を喉から出す時にリード板のように振動します。
これはオーボエやファゴットと同じように
ダブルリードで音を出すことと同じです。
ダブルリード楽器
オーボエとファゴット
出典:カラー図解、楽器からみる吹奏楽の世界
ファゴットのリードの拡大図
出典:カラー図解、楽器からみる吹奏楽の世界
オーボエやファゴットのリードだけを吹く
出典:「医師」と「声楽家」が解き明かす発声のメカニズム
1.まず声を出す場合は肺に吸った息を「のど」から出します。
絵:出典:からだのしくみ辞典
2.のどの奥には「声帯」という2枚の粘膜が息の出口があります。息をのどから出す時にリード板のように振動します。
絵:出典:「医師」と「声楽家」が解き明かす発声のメカニズム
3. そして、この声帯の振動によって起きた小さな音がのど・口・鼻の中などに共鳴して「声」が作られるのです。
絵:出典:「医師」と「声楽家」が解き明かす発声のメカニズム
1) 肺からはく息
2) 声帯の振動
3) のど・口・鼻の中で共鳴
この3要素で人間の声が完成します。
生理学的観点から見ると、喉頭、咽頭、口腔、鼻管は、気管および肺と一緒になって呼吸気管(動物における外呼吸に関する器官(臓器)のこと)を形成し、音を作って完全に響かせるために必要な発声器官(声を出す器官。声帯・口腔・鼻腔など)を構成する。この器官は、発音に多かれ少なかれ役に立つ組織と共にあらゆる人間の身体の中にある。
Choir of Angels (The Beethoven Frieze)(1902).Gustav Klimt (Austria,1862-1918).
The Beethoven Frieze (1902).Gustav Klimt (Austria,1862-1918).