声帯のしくみ


●  声帯に関する機能としては3つある。

これは同時に喉頭の機能である。

 

(1)呼吸(呼吸通路としての働き)

声門は、吸気時には広く、呼気時にはやや狭くなる。深吸気時にはさらに声門は拡大する。

吸気時には声門開大筋が収縮する。

 

(2)喉頭の閉鎖(下気道の保護)

嚥下や嘔吐に際し、喉頭は拳上げし、喉頭蓋を後上方に倒し、喉頭入口部を閉鎖するとともに、声門や仮声帯も閉鎖して、嚥下物(主に食塊)や嘔吐物などの喉頭内腔への侵入、誤嚥を防いでる。

 

(3)発声(声帯振動による音)

声帯は発声という機能がある。これは左右の声帯ヒダを互いに接近させ、声門烈を狭くして声帯を呼気で振動させると、音が発声する。このように、声帯ヒダを弦のように振動させるのが発声である。

●声帯の振動で声が出る

声帯は、喉頭腔の中央部が盛り上がった筋肉のひだのことで、

左右のひだとひだの隙間を声門といいます。

声帯は、呼吸をする時は空気を通過させるために開いてますが、

発声をする時は、扉が閉じたようなかっこうでピッタリと閉ざされます。

声門が閉じたり開いたりするのは喉頭にある軟骨の間にある咽頭筋が伸縮するためです。

 

 

出典:からだのしくみ辞典

●呼吸時

声帯の長さは男性で20mm、女性は約16mm。呼吸する時は、空気が通過できるよう声門が開いている。

 

●発声時

閉じた声門に空気がぶつかり、声帯が震えてその振動が声になる。

ささやき声は声門が開かれる。

 


声帯の振動数で声の高低が違う

声帯の長さは男性が約20mm女性が約16mm

男性の方がやや厚いのが特徴です。

 

声は、声帯の振動数が多いほど高くなります。

女性の声が男性より高いのは、

声帯の長さが男性より短く、

振動しやすいためです。

 

 

男性の声が低くなるのは、

思春期に甲状軟骨(のどぼとけ)

突出することで声帯のひだが長く伸びるためです。

 

また、声帯の振幅が大きいほど、大きな声になることがわかっています。

大きい声を出す時には、声門が閉じて振幅を大きくし、小さい時を出す時には、声門が少し開いて振り幅を小さくします。

A Box at the Theatre des Italiens(1874).Eva Gonzalés(French1849-1883)